青空に接吻(くちづけ)
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青空に
接吻(くちづけ)せんと見せかけて
耳たぶを甘噛み
パン生地づくり
言い訳にする



行きつけのパン屋さんで、
いつも買ってくるベーグルには、
きな粉味とシナモン味との2種類があって、
どちらにするのかは、何となくな、その時の気分。
この日の気分は、シナモン味だった。
翌日の朝食用にと、買って帰る。
(普段は、6枚切りの食パン一枚。)

目覚ましの鳴る、ほんの少し前のタイミングで、すっくと起床する。
お気に入りのパンが待ってくれている朝は、
いつもより、目覚めが良いから不思議。
モチっとした歯ごたえのベーグル生地を、
淹れたてのコーヒーと共に、頬張る。
ほわほわと、辺りに漂い満ちる、至福のとき。

でも、なんだろう?
美味しさは、いつもと同じなのに、妙な、違和感。
すべてが、順調に運んでいるように思えるのに、
数%だけがしっくり来ない、何やら、ざわつく感じ。

その理由は、食後、歯磨きをしているときに、
不意に、落ちてきた。
シナモン味だと思って食べていたのは、
実は、きな粉味のベーグルだったのだ。
口角に、僅かにまぶされていたそれに、
舌が”ちょん”と触った瞬間、気がついた。
間違えて買ってしまったのだ。

それにしても、
シナモン味だと信じ込んでいた私は、
食べている間中、
微かに発せられていた、違和感にも関わらず、
きな粉の風味も香りも、
すっかり、きれいに、否定してしまっていたのだ。
じんわりと、ショック。
私が私を、こんなにも簡単に騙せてしまうことに。

ソシテ、キット、コレダケデハナイハズ

今日味わったこの”ショック”、
ものすごく重大事件のような気がして、
心と身体で、しっかりと噛み締めた。
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by hatsukoizitensha | 2014-04-30 19:05 | 気づき
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