有明の望月
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早朝、犬の散歩に行こうと、冷えて固重くなっている玄関の扉を押しやると、
「おはよう」
薄灰の空に、魔法の解けかかったような満月。

新古今などの中によく出てくる、
「ありあけのつき」は、
もっと雅やかな風景の中、燦然と輝いていたのだろうけれど、
その日、来るはずだった愛しい誰かを、
一昼夜待ち通して
諦めの果て、くたくたになって見上げるその心は
ビルの谷間でも、都の宮殿であっても、変わらないのだろう。
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by hatsukoizitensha | 2013-11-19 06:30 | 朝のぼんやり
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