御岳へ
f0295148_17255444.jpg


愛犬ベルの健康祈願のため、毎年、この時期になると、
青梅線の奥の奥にある、御岳神社に参拝している。
ここは、全国でも珍しく、お犬様(オオカミ?)が奉られている御社で、
ワンコ連れの方が、大勢訪れる。
高尾山ほどの華やかさはないけれど、
ロープウェイで昇り切った山頂の、小ぢんまりとした集落がほのぼのと温かく、
お気に入りのスポットなのだ。

f0295148_1732219.jpg


いつもお昼をご馳走になる食堂のおばあちゃんが、
昨年はお店に見当たらず、どうしたのだろう?とすごく心配だった。
今年はどうだろうか・・と、お店を覗くと・・・・いた!
思わず、元気で良かったー!と、声がこぼれてしまう。

御歳、80歳。
若干、物忘れが激しくなって来ているのか、
いつも、おばあちゃんは同じ話を、繰り返し、する。

昔、マルチーズを飼っていたこと。
都心へは、千駄木の病院へ行くことの他、山を降りたことがないこと。
おじいちゃんが、動物が大好きだったこと。
飼っていた梟(ふくろう)は”ぼう”と鳴いて、犬と仲良く遊んでいたこと。
そのおじいちゃんは、不思議な力を持っていて、
病気の動物が、おじいちゃんと一緒にいるだけで、
なぜか治ってしまったこと。

こちらに寄せてもらうようになってから、
もう、何十回聞いたか分からない。
でも、はじめて聞く話のように、事新しく、聞く。
ああ、今年も同じなんだ、と、私は妙に安堵する。

そして最後に必ず、
「あなたは良い人にめぐり合えて、本当に幸せねえ~」
と、ニコニコしながら、ベルに話しかける。

去年までは、その言葉に、恥ずかしげに笑顔で応じるだけだったけれど、
今年は、思い切って言ってみた。

-ううん、違うのおばあちゃん。幸せなのは、私のほう。
[PR]
by hatsukoizitensha | 2013-11-09 17:47 | Ricoh35
<< 秋手向けて 佇光 >>