時雨降る
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霜降(そうこう)

霎時施(こさめときどきふる)



早くも七十二候は、
二十四節気”霜降”の2つ目の季節に入りました。

霎(こさめ)とは、時雨(しぐれ)のこと。
初時雨は、人間にとっても、動物にとっても、冬支度の合図なんだとか・・・。

そう言えば、一昨日ぐらいから、
部屋の視界には、”温かい”ものたちが、どこからともなく増え始めている。

帰宅先から戻った後、外してふわっと椅子にかけたままのマフラー。
ソファーにほくほくと転がっている、昨年、自分で編んだ、夜用の靴下。
ぼわぼわのムートンがついたスリッパ。
乱れ咲くように散らかった、色彩彩、編みかけの毛糸玉。
気だるそうな沼のように弛んだ、ネル地のひざ掛け。
読書する時に重宝している、手編みのアームウォーマー。

これから日を追うごとに寒くなるけれど、
これらのものたちを眺めていると、寒さで強張る身体とは反対に、
なんだか、気持ちがほわぁ~んと、解れて行くのは、何故だろう?

時雨(しぐれ)と言えば、この時期読みたくなるのが、
中里恒子さんの『時雨の記』。
決して、読みやすい文体とは言えないけれど、
刻々と流れ交わされる、想いの羽音がとても好き。
この世に恋愛小説は数多くあれど、
私の中では最高峰であり、ひとつの理想郷だと思う。
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by hatsukoizitensha | 2013-10-29 17:25 | Ricoh35
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