お日さまの匂い
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この際、「変な人」、と誤解されるのを恐れずに告白させてもらうと、
私には、たいそう執着している「匂い」があり、
それは、飼い犬ベル(シーズー・メス)の”それ”なのです。
仕事から自宅に戻った私が、決まって先ず最初に何をするのかと言うと、
破顔して尻尾をブンブン振りながら出迎えてくれる彼女を抱きかかえるやいなや、
そのふさふさの毛皮に”はふっ”と顔を埋めて、すぅっーーはぁっーー。いきかえる~。
これ、いわゆる、深呼吸アルヨ。

私は喫煙をしたことがないので、スモーカーの皆さんがよく、
フライト中のたった2時間程度の禁煙でも生きた心地がしなくなる、
と言うのを聞いても、今ひとつピンと来なかったのだけれど、
この”飼い犬の匂い恋しさ”の一件では、ああ、ひょっとして、このことだったの?
と、腑に落ちる思いがした。

”犬の匂い”は”匂い”でも、私の特にお気に入りの箇所は、「肉球」。
つまり、彼女の足の裏の匂い。
ある時、カーペットの上でベルと寝転がって遊んでいた時、
たまたま彼女の前足の肉球が、私の鼻先に触れたことがあった。
その瞬間、「あれ?この匂い・・いつかどこかで嗅いだことがある・・・!」。
懐かしい匂いだった。とても穏やかで、幸せな。絶対的安心感に包まれるような。
そして、その芳しい記憶をさかのぼって行くうちに、
それが、晴れた日に、よく干された後のお布団の香りだったことに辿り着いた。
そう、”お日さまの匂い”だったのだ!

「犬の肉球の匂いって、お日さまの匂いするよね?」
何度か、犬を飼っている友達に勇んで尋ねてみたことはあったけれど、
「え?そう?」と、つれない返事。
「そうだよー!絶対お日さまの匂い、するってばー!」
否定されると、ますます意固地になるのが、人の性と言うもの。
結局、折に触れて同じことを尋ねては見るものの、
未だに「犬の肉球の匂い=お日さまの匂い」で、共に合意に至った友人・知人はいない。


”お日さまの匂い”で思い出した。
まだ学生だった頃、
私が、「干したてのお布団の匂いって、いい香りだよね~!」と、うっとり告げると、
「それって、太陽光線が照射されることによって、
布団中の微生物が死滅することで発生する匂いなんだよ。微生物の死骸臭ね。」と、
理系男子から淡々と説明されたことがあり、
しばらくの間、お日さまの匂いを素直に喜べなくなったことがありました。



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*えっと、イイネ!ボタン、裏に引っ込めさせて下さい~。
思っている以上に、沢山の方に写真やら文章やらを、見て頂いてるんだな~と、
その数字を見る度に、なんだか嬉しいやら気恥ずかしいやらで、オロオロしてました^^;
また、気まぐれに復活するかも知れませんが、とりあえずと言うことで。
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by hatsukoizitensha | 2013-10-23 19:36 | 変かな?
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