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向いてる職業
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昨日、お店のワークショップにいらしたアロマセラピストのM先生が、
何を思ってか、不意に、
「みゆぽん、女優さんになればいいのに」と、口走った。
え?え?今からですか?
そして、なぜ故に、女優?
「なんか、いろんな役に対応出来そうな気がするの。
”いいとこ”の奥様とか、社長の愛人とか、もっと歳取ったら、
お嫁さんをいびるお姑さん役とか。ほんと、私が芸能事務所の
社長だったら良かったのに~」だそうな。
その場に一緒に居たりょこたんも、
「みゆぽん、(脚本とか)書く方じゃなく、むしろ、そっち(俳優業)だったか?!
やりなよ。やっちゃいなよ。」
と、面白がっている。
おいおい、流石に、そのカードは持ち合わせていないんだけどなあ・・・。
真剣に悩んでいると、M先生からの、
「先ずは、再現VTR女優から始めてみよっか?」と言うオチで
この話題の幕は閉じることとなった。

実は、これまでにも、いろいろな人から、この「向いてる職業」を
提案されたことがあり、それらは、教師だとか、占い師だとか、図書館の人だとか、
変わったところでは巫女さんだとか・・・・で、そんな中、大学生の時に、一度だけ、
同じクラブの後輩の男の子から「愛人」と言われたことがあった。

夏休みのクラブ合宿に向かうバスの中で、それは起きた。
一番上にメンバーの名前が各々書かれたメモ用紙に、下から、
司会の人が読み上げる質問の答えを書き、書き終えたらその部分を折り曲げて、
後ろの席の人に回す、と言うゲームがあった。
例えば、Aさんの名前が書かれた紙が回って来たとして、
「この人がよく行きそうな場所はどこですか?」と言う質問をされたら、
このAさんがよく行きそうな場所をイメージして書く。
最終的に10個程度の質問の答えが、別々の人間によって完成されるので、
司会者は回収した紙に書かれた答えを読み上げながら、この人は誰か?を
みんなに当てて貰うと言う連想ゲーム。
ちょっとドキドキする。でも、すごく面白くて、
クラブのメンバーの間では大人気のゲームだった。

で、この時の質問の1つ、「この人に向いている職業は何ですか?」の、
私宛ての答えに、なんと「愛人」と書かれていたのだった。
他の質問の答えは、自分にとっても他人から見ても、”さもありなん”の
回答の中、ただひとつ、異様な輝きを放つ、「愛人」と言う二文字。

まあ、筆跡を見れば、誰が書いたのかは、一目瞭然なので、
合宿最後の夜、私は、答えを書いた後輩の男の子をつかまえて、
冗談半分で「ねえ?私に向いてる職業が愛人ってどう言うこと?」と、
詰め寄ってみた。
すると、気の弱そうな彼は、ごめんなさい、ごめんなさい・・と、既に逃げ腰。
「でも・・・・・」その後、おそるおそる彼の口からこぼれた言葉に、
私は思わず爆笑してしまった。
「えっと、先輩、クラブの女子の中で、一番、口、堅そうなんで・・
ほんと、スミマセンでした!!」

そっか、「愛人」って、口が堅くないと務まらない職業なのかあ・・・。
20歳を目前にして無垢だった私は、そこに甚く感心を覚えたものだった。

しかし、今さらだけれど・・・いろいろな意味で、
彼は、結構人を見る目があったのかも知れないなあ、と思う今日この頃。(笑)


・・・にしてもね。
今からの女優業への転身は、やっぱり、ないなあ、と思います。
by hatsukoizitensha | 2013-10-18 20:24 | そう言う考え方もある
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