カテゴリ:Contax Aria( 18 )
そして、秋
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色はこれから
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by hatsukoizitensha | 2014-10-27 19:01 | Contax Aria
積もるモノ
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いつの間に、こんなにも積もってしまったのか?
そう言って、改めて今日、私が驚いていたのは、雪と言うよりは、
むしろ、

-時間。

「時」は、目には見えないから、
その存在を表す場合、よく使われるのは、「流れる」と言う表現。
時の流れ。時の河。
さらさらと、過去から未来、未来からまたその先の未来へ・・・
どちらかと言うと、私たちは頭の中で、「時」を直線的に捉えている。
そして、「時」そのものには、何か具体的な事を起こす動機も意思もない。
ただ、流れている(ように見えている)だけ。

でも、今日。
振り払っても、払い除けても、何時の間にか、
屋根に、玄関に、ふかぶかと層を重ねてゆく雪を見ながら、
姿・形の無かった「時」が、突然、目の前に現れたような気がして、
少しだけ、怖かった。

こんなにも、ワタシ(時)はここに存在しているんだよ、と。
流れ去ってなんかいない、
意識的にしろ、無意識的にしろ、「今」、あなたの目の前に
こんなにも堆積しているんだよ、と
見せつけられた気がしたから。

こうしている今もまだ、外に、部屋に、
「時」は粛々と黙って降り積もっている。
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by hatsukoizitensha | 2014-02-08 21:20 | Contax Aria
古いモノたちとの時間
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三鷹での撮影の帰り、ランチを食べる前に、
実はもう一軒、訪れていた場所がある。
沙羅舎 心泉茶苑から、もう少しだけ通りを奥に進んだ右側にある、Cafe Magnolia
こちらは、幕末から明治、大正時代の古伊万里、骨董食器等が、
店内に所狭しと並べられた、軽食も頂ける骨董カフェだ。

表に出ていた看板の”骨董”と言う、その重みには釣り合わぬ可愛らしい文字と、
”店内、ご覧になるだけでも構いません”の腰の低さに、何となく安心、心惹かれ、
階下へと続く、薄暗い階段を降り、小さなドアをそろそろと押し開ける。
するとそこに広がっていたのは、煌びやかで優雅な、伊万里焼一色の世界だった。

この時私は、咄嗟に、「わ~素敵な場所~!ラッキー!」ではなく、
正直、「あ~、失敗しちゃった~」と思っていた。
敢えて訊きはしなかったが、店主の方にも、そんな私の困惑した表情は、
多分、伝わっていたのではないだろうか。
(ちなみに私も、逆の立場を、ごくたまにだけれど、味わう。)

焼物、器、陶磁器に関しては、
お店で商品の撮影や説明書きの仕事をするようになってから、
これでも、多少の、勉強は、した。
焼物制作の経験なんて、当然、ない。
素人の付け焼刃、最初はどうなるものかと思ったけれど、
何事も、勉強したら、しただけのことはどうやらあるようで、
器に関する自分の好みが、少しずつはっきりして来たことは、何より大きな収穫だった。
私は、どちらかと言うと、質感はマットでさらさら、無地や粉引の器、
敢えて地名を挙げるとしたら、萩のような素朴な雰囲気が好きで、
伊万里や清水、九谷などと言った、朱や、金、藍色をふんだんに使った、
豪華絢爛・花鳥風月タイプの器には、あまり興味をそそられなかった。
まあ、そう言う器に見合った料理を、普段、作っていないからと言ってしまえば
それまでなのだろうけれど。

只今、店内には、店主さんと私、二人きり。
「失敗しちゃったー」な表情を、何とか”平常運転”の顔へと繕っては戻し、
とは言え、店内を最低一周はしようじゃないか!と、気持ちを切り替えて、
一歩、また一歩と、踏み出してみる。すると、カウンター越しに店主の方が、
「それは、外国からの”里帰り”伊万里なんですよ!華やかでしょう?」などと、
タイミング良く講釈をして下さる。
へ~そうなんですか~と相槌を打つと、次は、
「その右側のは、江戸時代末期の作品です。まだ絵付けをフリーハンドで
していたので、同じようで居て、ひとつひとつ模様が微妙に違うでしょう?」と、
私の知的欲求を、巧みに誘導。見れば、ほんとだ。生垣の線が、一本多い。
そんなやり取りが、だんだんと心地よくなって来てしまうのは、
普段からモノづくりの現場に身を置くものの、性なのだろうか?

そんなこんなで、どれぐらい、時間が経ったのか・・
ふと、それまでは、どれも同じにしか見えていなかった伊万里の中に、
「あれ?これ、なんか他のと違う。私、好きかも知れない」と、
まるで波長が呼び合うような感覚を覚える作品がいくつか出て来た。
丁度、早春の、淡い空の水色が、雲にじんわりと滲み、
それを、薄く、薄く、たなびかせたような、そんな、青。

「それは、”人工ベロ藍”が使われる以前の、
”天然コバルト顔料”を使っていた頃の器ですよ」
私が、熱心に手にとって眺めているお皿を指差して、
店主さんが教えてくれた。

”ベロ藍”は、1700年代後半から浮世絵にも使われていた顔料。
明治中期以降は、この安価な顔料のお陰で、
絵付け陶器の「大量生産」が可能になるのだけれど、
それ以前は、中国から”呉須”と言う、高価な”天然コバルト顔料”を
輸入して、絵付けを行っていたのだそうだ。

その後も、「あ、これ、素敵!」と私が反応を示す器は、
どう言うわけか、この”天然コバルト顔料”を使っているものばかりだった。
店主の方も、”合点承知”とばかりに、同時代のそれらの食器を
棚の奥から出して来ては、テーブルにひとつ、ふたつ、と並べてくれる。
まるで俯瞰(ふかん)美術館のよう。実に、楽しい。

後になってから、この”天然コバルト顔料”を使っている器を見て、「いいな」と思った時の気持ちは、
普段、お店で、天然の草木染のストールやニットを「いいな」と思った時の気持ちと、
よく似ていることに気がついた。
淡く儚くありながら、私はこの世界に、たった1つ、1度しかない色なのだと、
凛と誇らしげに在り続ける姿。
そう言うものたちを、私は理屈ではなく、どうやら本能で好きなのだなあと、
今回、沢山の伊万里作品を、同時に観較べることで、器たちから教えられた。


それにしても、”人工ベロ藍”のお陰で、「大量生産」が可能になった、と言う
店主の方が仰った表現を耳にした時は、なんだか無性に可笑しくなってしまった。
21世紀を生きる私たちにとっての「大量生産」に比べたら、
当時のそれなど、まだまだ、手仕事ならではの苦労も多々あったことだろうに。
”ベロ藍”が主流となった、明治中期以降の器絵付け師の方たちも、
「この頃は、同じような色味の皿ばかり大量に並んで、面白みも、へったくれもなくなったよ。
昔の人は、器をもっと大切に、味わい深く愛でたものなのになあ・・」などと、
嘆息をこぼし合ったりしていたのだろうか?

いつの世も、古きは愛しきかな、だ。
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by hatsukoizitensha | 2014-01-15 19:48 | Contax Aria
冬枯れの庭
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今日は、自宅の庭からの風景をご紹介しますね・・・
広葉樹はこの時期、殆ど落ちてしまって寂しいですが、
樹々から地面に長く伸びる影が、
柔らかなストライプを描き、それはそれで、趣深いです。

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by hatsukoizitensha | 2014-01-14 18:48 | Contax Aria
カーテンの向こう側
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 先週末、りょこたんと、渋谷のBunkamuraオーチャードホールで
チャイコフスキーの『白鳥の湖』を観てきた。

あまりにも有名。
学生の頃、オケ部に所属していた私は、曲は何度か聞いていたし、
メドレーなどでは、サビの部分を演奏したこともあったりして、
楽曲そのものには馴染みがあったのだけど、
バレエと一緒に見るのは、実は初めてだった。

「バレエの日までに、ぜったいに映画の『ブラックスワン』を見て!」

りょこたんに言われるがまま、2日前にDVDをレンタルし、映画を観た私。

映画をご存知ない方の為に、
『ブラックスワン』がどんな映画なのか、簡単に説明をすると、
ニューヨークのバレエ団に所属する若きプリマ、ニナは、
ある日、『白鳥の湖』のヒロインに抜擢されるチャンスを得るのだけれど、
オーデイションの場で演出家から言われたのは、
「躍るのが”白鳥”だけだったら、君を選ぶ」と言う非情な一言。
もともと優等生で清楚な彼女には、演出家が求める、官能的で淫らな
黒鳥(ブラックスワン)をどうしても演じられずにいたのだった。
(『白鳥の湖』は、ひとりのプリマが白鳥と黒鳥、両方を演じるキャスティングなのです。)
けれど、ニナのバレエへの執念も負けては居らず、
自身の中に潜む、プリマ同士の嫉妬、妖しさ、恨み、憎悪、性への憧れを解放しながら、
ラストでは、見事に黒鳥そのものへと自分を昇華する・・と言う、
妖艶でサスペンスチックな映画なのです。

で、こんな映画を予め見て来てしまったものだから、
幕が降りる度に、我々二人の間で繰り広げられる会話はどんどんエスカレート。

休憩時間のカフェ、生ハムにワイングラスを傾けながら、

「ひょっとして、踊らないで宮殿の脇でニコニコ座ってる人達って、
内心では、”失敗しろ~”って想念、必死で送ってるのかもよ?!」

「次の主役は絶対にこの私よ?みたいな?」

「”大きな白鳥”を演じた人の中に、今日のヒロインの代役とか居たのかな?」

「今頃、舞台の袖、カーテンの向こう側、すごいことになってるんじゃないの?」

「あのプリマの方、黒鳥を踊ってる時の方が生き生きしてたよね?」

多分、会場広しと言えども、こんなしょうもないことで盛り上がっている客って
他にいなかったんじゃないだろうか?

そして、あれこれ言いつつも、最終的に行き着いた、二人の合意は、

「人間、”きれい”な部分だけじゃなく、”黒い”部分をちゃんと表現出来る人の方が、
ずっと魅力的だよね?」

と言うこと。


あ、もちろん、バレリーナたちの、しなやかで均整の取れた美しい動きには、
何よりも、二人共感動の鐘が鳴り止まなかったことは言うまでもなく、

「ねえねえ、明日から、あの白鳥の礼の動きで”ありがとうございました”って
お店でお客さんに挨拶しようか?」

と、まことしやかに話しながら、懲りない二人は、会場を後にしたのでした。
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by hatsukoizitensha | 2014-01-13 22:32 | Contax Aria
はなみち
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by hatsukoizitensha | 2013-10-02 18:13 | Contax Aria
空への指定席
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後にも先にも、この頃だけ、だったんじゃないのかな?
男の子たちよりも、他、誰よりも早く、給食を食べていたのって。

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by hatsukoizitensha | 2013-09-30 20:36 | Contax Aria
旧家
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美しいな~、と思う。
心がね、すっとする。
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by hatsukoizitensha | 2013-09-26 20:14 | Contax Aria
good news-福音-
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どんなに遠くなっても
「ずっと、見守られている」
その確信だけで、強く在れていたのかも知れない

「ありがとう」と「さようなら」が
ほんとは人生の辞書のおなじページに載っていること
知るほどに、生きて
けれど、生きてきたから、わかった

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by hatsukoizitensha | 2013-09-25 20:37 | Contax Aria
実りの季節-とき-
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秋分(しゅうぶん)
雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

雄大な入道雲は
いつしか
凪ぎの海を渡る
どこまでも、どこまでも続く
いわし雲に・・・

実りの季節

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by hatsukoizitensha | 2013-09-24 19:48 | Contax Aria

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